診療科と診療時間

臨床工学部

臨床工学技士とは

 医師の指示の下に生命維持管理装置の操作と、医療機器の保守管理を主たる業務とする職種です。
 生命維持管理装置とは呼吸、循環、代謝の一部機能を代行する装置であり、代表的なものとして人工呼吸器、人工心肺装置、人工透析装置などがあります。
 またペースメーカ、ICD、カテーテル、内視鏡、ナビゲーションなどを使った治療にも関わりが拡がっています。
 近年の医療機器の急速な進歩に伴う医療の高度化に対応する職種として、また付随する安全性の確保から現代医療の現場で臨床工学技士の存在がクローズアップされています。

臨床工学部の業務

 当院の臨床工学部では現在、業務を主に7部門((1)血液浄化業務、(2)人工呼吸器業務、(3)ME管理業務、(4)カテーテル業務、(5)不整脈関連業務、(6)手術室業務、(7)内視鏡業務に大別し、それぞれに担当者を配置し相互に協力しながら安全かつ潤滑な業務を目指しています。

業務内容

  1. 血液浄化業務

    透析室
    (透析センター)
     人工透析センターおよびHCU(高度治療室)などにおいて医師・看護師との連携の下に血液透析、血液吸着、血漿交換、血漿吸着など各種血液浄化を行っています。

  2. 人工呼吸器業務

     人工呼吸器の導入時の取付けから使用中の点検を含む事を医師・看護師との連携で行っています。使用後の機器に関しても次の患者様に使用できるように点検および準備を行っています。

    (病棟巡回)
    (病棟巡回)

  3. ME管理業務

     中央管理機器(現在22機種)をME機器管理システムを用いて購入から廃棄まで一元管理を行っています。また、中央管理機器に登録されていない機器に関しても柔軟に対応しています。

    (機器中央管理室)(IDA4PLUSによるシリンジポンプの精度点検)
    (機器中央管理室)
    (IDA4PLUSによるシリンジポンプの精度点検)

  4. カテーテル業務

     血管造影室で、医師・看護師・診療放射線技師の協力のもとに業務を行っています。循環器内科では、心臓カテーテル(虚血)に対する診断・治療、透析患者様のシャント治療にも関わっています。
    脳神経外科では、脳カテーテル検査・治療に関わっています。。

    (血管造影室)
    (血管造影室)

  5. 不整脈関連業務

     ペースメーカ、CRT-P、ICD、CRT-DやILRの植込みから定期の外来フォローアップまでを実施しております。また急変時や手術時において設定変更や確認作業など現場からの要望にも柔軟に対応しています。

    (ペースメーカ外来)
    (ペースメーカ外来)

  6. 手術室業務

     心臓血管外科手術時の人工心肺装置や補助循環装置、自己血回収装置などの操作を行っています。また、人工血管内治療でEVAR(ステントグラフト内挿術)、EVLA(血管内レーザー治療)なども関わっています。
     脳神経外科、耳鼻咽喉科に関する一部の手術で使用されるナビゲーションシステムの操作を行っています。
     麻酔器の点検およびトラブル時の対応にも関わっています。

    (手術室)
    (手術室)

  7. 内視鏡業務

     初期の悪性腫瘍に対する内視鏡治療や機器の操作を行っています。
     消化器内科では肝臓の悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼術時に使用する装置の操作を行っています。

  8. その他管理研修業務

     医療機器のより安全な取扱いを目的とする研修会の開催や、研修医、看護部など他部門の安全・教育研修にも積極的に協力し医療安全の確保に努めています。
     また、特定保守管理医療機器の使用状況やトラブル情報および管理状況等、病院が管理するうえで必要な情報の作成と医療安全推進委員会への報告を行っています。

  • すべての臨床業務は医師の指示のもとに実施されており、緊急時を含めて24時間体制で対応しています。
  • 医療機器管理業務は医療機器安全管理責任者のもとに、医療法に準じて行われています。

スタッフ

11名(令和5年5月現在)
認定/専門資格等取得
  3学会合同呼吸療法認定士 :4名
  透析技術認定士      :1名
  日本血管インターベンション技師制度認定士:1名
  不整脈治療専門臨床工学技士:1名
  体外循環技士認定士    :1名

臨床工学部業務統計

  • ■血液浄化業務
    平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
    血液透析件数 10,551 10,634 11,329 12,013 12,282
    血液浄化件数(透析室等) 28 17 26 21 35
    血液浄化件数(高度治療室) 166 175 133 175 129

    HD、ECUM、CHDF、CHF、PE、DFPP、DHP、PP、PA

  • ■人工呼吸器業務
    病棟巡回業務 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
    病棟巡回 1,252 1,912 1,544 1,725 1,160
    CPAP外来 3,245 3,289 3,238 3,292 3,264
  • ■ME業務
    機器点検 点検時期 平成
    30年度
    令和
    元年度
    令和
    2年度
    令和
    3年度
    令和
    4年度
    輸液ポンプ返却時点検 返却時 3,227 3,438 3,241 3,610 3,762
    輸液ポンプ定期点検 4回/年 437 484 474 603 555
    シリンジポンプ返却時点検 返却時 1,401 1,630 1,444 1,511 1,189
    シリンジポンプ定期点検 4回/年 362 377 357 439 371
    除細動器定期点検 2回/年 51 50 46 64 60
    麻酔器定期点検 1回/週 309 308 298 307 310
    人工呼吸器定期点検 返却時 309 340 350 311 243
    電気メス定期点検* 21 18 20 17 22
  • ■循環器デバイス関連業務
      平成
    30年度
    令和
    元年度
    令和
    2年度
    令和
    3年度
    令和
    4年度
    ペースメーカ(CRT-P含む)新規植込み 42 31 36 53 23
    ICD(CRT-D含む)新規植込み 4 11 8 7 5
    ジェネレータ交換 13 30 17 26 20
    ペースメーカ(CRT-P含む)チェック 699 656 510 481 418
    ICD(CRT-D含む)チェック 120 133 125 128 129
  • ■カテーテル業務
    血管造影室 平成
    30年度
    令和
    元年度
    令和
    2年度
    令和
    3年度
    令和
    4年度
    冠動脈診断(CAG) 432 369 461 377 248
    冠動脈形成術(PCI) 143 121 157 121 101
    下肢動脈形成術(PTA) 24 36 27 30 28
    頭部血管造影診断 35 72 39 22 15
    頭部血管形成術 4 10 4 4 1
    大動脈内バルーンパンピング(IABP) 8 7 25 10 7
    経皮的心肺補助装置(PCPS) 3 3 11 4 6
    心筋焼灼術(アブレーション) 92 54 67 48 53
    心臓電気生理学的検査 0 0 3 2 0
  • ■手術室業務
    手術室 平成
    30年度
    令和
    元年度
    令和
    2年度
    令和
    3年度
    令和
    4年度
    人工心肺装置 21 22 24 24 18
    自己血回収装置 24 35 29 30 18
    ナビゲーションシステム 19 38 23 28 17
    下肢レーザー 25 2 1 0 1
  • ■内視鏡室業務
    内視鏡室
    (臨床工学技士が関わった症例数)
    平成
    30年度
    令和
    元年度
    令和
    2年度
    令和
    3年度
    令和
    4年度
    内視鏡的胃粘膜切除術(EMR) 98 98 9 5 2
    内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 47 58 69 105 48
    EMR+ESD 7 7 5 8 2
    ラジオ波灼熱装置 5 4 10 11 2

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