赤穂市民病院

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外科

Q:大腸がんについて教えてください

A:大腸がんは結腸がんと直腸がんの総称です。日本では年間15万人以上が大腸がんと診断され、最も多いがんです。日本人が一生のうちに大腸がんと診断される確率は、男性10.3%、女性8.1%です。大腸がんの症状は出血(血便)、便通異常(便が細くなる、出にくい、便秘と下痢を繰り返す、便が残っているような感じがする(残便感))、貧血などがあります。しかし、症状が出る前に検診で早期に発見されれば、治癒する可能性が高いがんです。40歳以上は年に1回、がん検診(便潜血)を受けましょう。また、せっかくがん検診を受けても、精密検査が必要と判定された場合に精密検査を受けなければ意味がありません。令和2年度の兵庫県での精密検査受診率は69.0%と約3割の方が精密検査を受けていません。精密検査が必要と判定された場合は、必ず医療機関を受診して大腸内視鏡検査を受けましょう。治療は、内視鏡切除、手術がありますが、手術が必要な人でも、腹腔鏡を用いた体への負担が少ない治療法を行っています。抗がん剤治療も進歩してきており、有効な抗がん剤の組み合わせや分子標的薬が次々と開発され、生存期間の延長を認めています。赤穂市民病院は地域がん診療病院として、西播磨地域で唯一、専門的ながん医療の提供を行っています。