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口腔機能低下のサインに気づきましょう
日本の健康寿命は世界トップレベルで、2024年現在、既に「人生100年時代」に突入しています。
50歳を越えると口腔機能が衰え始め、加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下します。この『口腔機能低下症』は7つの検査のうち3つ以上で基準値を下回れば診断され、進行すると食物を上手く飲み込めないと食事が摂りづらくなる“摂食嚥下障害”になります。「低栄養や脱水を起こす」「食物が喉に詰まって窒息する」といった危険があるほか、「誤嚥性肺炎」を引き起こす原因にもなります。現在、肺炎は日本人の死因第3位で、そのうち95%が65歳以上の高齢者で、「誤嚥性肺炎」が7割以上を占めると言われています。
『口腔機能低下症』を改善するためには、口腔ケアを見直し、徹底することに加えて口腔機能向上のためのトレーニングを行う必要があります。唇・舌・頬・のどの周囲の筋肉を積極的に動かすことで「誤嚥」を防ぐ効果的があります。低下してしまった摂食嚥下機能を元のレベルまで改善することはなかなか難しいのが現状ですが、少しでも早い段階で『口腔機能低下症』のサインに気づくことが重要です。
『口腔機能低下』を早期に自覚することで、生涯にわたり、食べることを楽しみ、会話に花を咲かせ、笑顔が続く健康長寿を過ごしましょう。気になる症状があれば、気軽に歯科口腔外科へご相談ください。
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