令和5年度 赤穂市民 病院情報の公表

「 DPCデータによる病院指標について」

DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいて作成した指標のことで、病院の実態をあらわす診療実績とは異なるものです。この病院指標の公開は、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。こうしたデータをもとに当院では、さらなる医療の質向上に向け、質改善活動を行っております。

現在公開している病院指標は、集計期間中に当院を退院した患者さんのデータを対象として作成しています。ただし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等を利用された患者さんのデータは含まれません。

当院では指標の公開にあたり、医療機関ホームページガイドラインを遵守しております。

<DPC(診断群分類)とは>

入院で行われた治療行為を傷病名や治療内容に応じて分類することを言います。傷病名と手術、処置の有無の組み合わせによって14桁のDPCコードが決められています。

「集計条件」

「項目について」

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 84 41 31 54 137 264 519 1280 1118 363
令和5年4月1日~令和6年3月31日までの退院患者さまを10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定しています。

当院は地域中核病院、地域医療支援病院として機能しています。
幅広い年齢層の患者さまにご利用いただいておりますが、社会の高齢化に伴い70歳以上の患者さまが多く全体の71.0%を占めて
います。前年度は70.6%であったことから、高齢者の入院患者が年々増えている傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 34 29.74 20.60 23.53% 80.12
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 27 37.63 20.03 18.52% 74.11
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 13.35 11.49 8.70% 71.26
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 21 14.71 13.52 4.76% 85.19
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし 20 29.55 16.88 15.00% 84.3
前年度に引き続き誤嚥性肺炎が最も多くなっています。
平均年齢は80歳以上で、高齢になると脳血管障害、神経変性疾患などにより嚥下機能が低下するため、子どもや成人よりも誤嚥しやすく誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
次いであらゆる感染症に伴い発生する敗血症が多くなっています。
内科では腎臓病の診断治療、保存期腎不全から透析医療までのトータルケアを行っています。
腎臓病の早期発見、早期治療を目指し、腎生検を積極的に行っています。慢性腎臓病の患者さまに対し透析回避を目的としたCKD教育入院を行い、保存期腎不全の包括的管理を担っています。
また、腎代替療法(血液透析, 腹膜透析, 腎移植)について正しく理解していただくため、内科外来、病棟、透析センターと連携して透析療法選択外来も開設しています。
透析センター(透析ベット40床)では地域中核病院の維持透析センターとして透析管理を行っています。
血液透析、腹膜透析いずれの透析療法も当センターで行うことができ、それまで保存期診療を担当した内科医師とともに自分に合った透析療法を選択できるようサポートしています。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 26 68.5 18.65 15.38% 74
040040xx99080x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 8あり 定義副傷病なし - - 8.65 - -
040050xx99x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 13.48 - -
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.70 - -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 重症度等A-DROP スコア1 - - 13.88 - -
呼吸器科では間質性肺炎が最も多くなっています。間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため(繊維化)、酸素を取り込みにくくなる病気で細菌やウイルスが原因となる市中肺炎とは全く異なり治療が難しい病気です。
次いで多いのは肺の悪性腫瘍です。主な治療は化学療法です。確定診断のために行うCTガイド下肺針生検も実施していました。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 112 2.18 2.61 0.00% 69.96
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 51 13.25 8.75 7.84% 77.53
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 9.32 8.95 2.63% 65.89
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 30 6.97 8.55 0.00% 69.83
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 25 9.56 7.61 8.00% 77.72
地域の中核病院として消化器全般の最先端治療を目指しています。特に消化管の内視鏡治療、肝癌の集学的治療に力点を置いています。
内視鏡センターでは、上部消化管内視鏡(食道、胃、十二指腸)、小腸内視鏡(バルーン内視鏡、カプセル内視鏡)、下部消化管内視鏡(大腸)、胆膵内視鏡による診断と治療を行っています。
消化器内科では大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除(EMR)目的の疾患が最も多くなっています。
EMRは内視鏡を用いて筋層以下に障害を与えずに、粘膜下層の深さで粘膜層を広く切除し、組織を回収する技術です。
患者さまのQOLの向上につながる低侵襲治療の実現のため「広範囲の早期がんをより的確に、完全に、一括切除する」ことを目指したEMRは、早期のがんに対し従来の外科的治療に代わる治療法として
脚光をあびています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 148 4.82 3.25 0.00% 71.46
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 62 4.66 4.26 3.23% 72.6
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 56 25.52 17.38 10.71% 79.89
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病名なし 32 11.44 9.77 6.25% 82.34
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 4.6 5.98 0.00% 69.68
循環器科では狭心症の患者さまに心臓カテーテル検査を行った症例が多くなっています。
この検査は、手首の動脈を局所麻酔して直径1mm程度の管を入れて心臓の血管を直接調べるもので、検査直後より歩行可能です。
カテーテル検査で異常を認めた患者さまには至適薬物療法に加えて、冠動脈インターベンション治療(PCI)すなわち風船で細くなった心臓の血管を広げたり、ロータブレーター(高速回転のドリル)
方向性冠動脈粥腫切除(DCA)で削ったり、心臓の血管の中に金属の網目状の筒(ステント)を入れる治療を行っています。治療後数時間で歩行でき治療後1~2日で退院可能です。
冠動脈治療を応用し、手足の血管や透析シャントのカテーテル治療、不整脈の電気生理検査、ループレコーダー、ペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD)埋込み、
心臓再同期療法(CRTD)などを行っています。
高齢化と生活の欧米化により増加している循環器疾患に内服や上記観血的治療に加え、心肺運動負荷試験(CPX)に基づき予後改善効果の期待される心臓リハビリテーションと
増加中の心不全の予防と対応の為、多職種チーム介入に取り組んでいます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 45 6.51 4.55 0.00% 73.78
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 7.91 6.87 0.00% 65.16
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 24 17.38 15.12 0.00% 72.63
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 16 6.19 5.29 0.00% 27.56
060050xx02xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 12 20.58 14.28 0.00% 69.75
外科では開腹及び腹腔鏡下でヘルニア手術を行った15歳以上の鼠径ヘルニアの疾患が多くなっています。鼠径ヘルニアは一般に約9割が男性で、50歳代以上の方に多くみられる疾患といわれていますが、
当院においても同様の結果となっています。
次いで手術を行った胆嚢炎等、結腸の悪性腫瘍が多くなっています。
外科では消化器系疾患が多く外科の約9割を占めています。従来の一般外科・消化器外科治療に加え3D腹腔鏡下を用いた低侵襲手術に取り組んでいます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100380xxxxxxxx 体液量減少症 34 6.65 10.60 0.00% 3.62
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし 15 6 8.61 0.00% 2.4
040130xx99x0xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2なし - - 10.45 - -
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 6.37 - -
100360xxxxxxxx 小人症 - - 3.25 - -
小児科では体液量減少症が多くなっています。その主な疾患は脱水症です。子どもは感染や胃腸炎など脱水の原因となる疾患に罹る機会が多く、病気に罹ると経口的な水分摂取量
が少なくなりやすいためです。
次いで、その他の感染症(真菌を除く。) が多くなっています。その主な疾患はRSウイルス感染症です。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
耳鼻科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 25 4.36 4.73 0.00% 69.16
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 10 8.4 7.94 0.00% 64.8
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.51 - -
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.02 - -
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 8.55 - -
耳鼻咽喉科では急性疾患である末梢性めまいが最も多くなっています。抗めまい剤を投与し安静を保ちます。
次いで多いのは甲状腺の悪性腫瘍、扁桃周囲膿瘍となっています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - 12.88 - -
080250xx99x1xx 褥瘡潰瘍 手術なし 手術・処置等2あり - - 32.38 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 3.62 - -
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2あり - - 47.07 - -
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし - - 19.34 - -
皮膚科では急性膿皮症が多くなっています。急性膿皮症の主な疾患は蜂巣炎です。高熱を伴い、外来治療では十分な治療を行えない患者さまの入院治療を行っています。
次いで褥瘡潰瘍となっています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 105 55.17 25.50 16.19% 83.2
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 34 41.74 19.34 8.82% 80.56
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 25 6.52 4.76 0.00% 65.36
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 14 8.07 5.23 0.00% 66.36
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 11 42 14.00 0.00% 71.64
整形外科では大腿骨頸部骨折等の高齢者骨折を始めとした外傷疾患(MDC16)が多くなっています。
最新の超音波検査を導入し、レントゲンやCT,MRI、筋電図検査などを用いて正確な診断を行い、内服・ブロック・装具等の保存的治療から手術治療そしてリハビリテーションを積極的に行っています。
年齢別では70歳以上の高齢者が多くを占めています。
近隣に慢性期・回復期病院が少ないため転院先の受け入れ待ち等で入院期間が長期化する場合があります。そのため平均在院日数が全国平均を上回っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 67 2.03 2.44 0.00% 75.42
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 34 6.59 6.85 0.00% 75.71
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 21 9.05 5.22 9.52% 64.33
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 20 9.65 13.52 5.00% 78.35
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 12 8 7.75 0.00% 77.5
泌尿器科は健康診断などで前立腺癌を疑われて、針生検を受けられる患者さまが多くなっております。この入院は基本1泊2日で行っています。
次いで膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍、上部尿路疾患が多くなっています。上部尿路疾患では、適応症例にあわせて体外衝撃波腎・尿管結石破砕術、経尿道的尿路結石除去術を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.70 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 8.38 - -
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 11.87 - -
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 19.09 - -
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - - 3.12 - -
脳神経外科では脳血管障害、特に脳梗塞の入院が最も多くなっています。脳保護療法としてエダラボン(ラジカット)を用いた療法を行っています。
次いで頭蓋・頭蓋内損傷、非外傷性硬膜下血腫となっています。
脳出血(被殻出血・視床出血)に対しては、血腫の増大や再出血を予防するため降圧薬による血圧のコントロールを行います。
血圧コントロールと全身状態が落ち着いてくると早期にリハビリテーションを開始して再発予防に努めています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - 2.61 - -
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術あり 手術・処置等2 - 1あり - - 33.87 - -
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり - - 21.53 - -
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 - 1あり - - 27.58 - -
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし - - 10.42 - -
心臓血管外科では低侵襲手術を行っています。
下肢静脈瘤の血管内レーザ焼灼術(日帰り手術)、手術・処置等の合併症が多く、次いで弁膜症、腹部大動脈瘤も多くなっています。腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術を行います。当院医師は胸部および腹部ステントグラフト指導医資格を有しており、十分な質をもって治療を提供しています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 36 - 11 23 12 - 1 8
大腸癌 12 23 25 28 10 10 1 8
乳癌 14 10 - - - - 1 8
肺癌 - - - 32 - 13 1 8
肝癌 - - - - - 32 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌の5大癌について、初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は
期間内の患者数を集計しています。
患者数は延患者数で集計しており、一連の治療期間に入退院を繰り返した場合は入退院を繰り返した回数分だけカウントします。

※ UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、
①T:原発巣の大きさと進展度
②N:所属リンパ 節への転移状況
③M:遠隔転移の有無
の3つの要素により各癌をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。

当院は、地域がん診療病院として指定を受けています。
手術療法、化学療法、放射線療法、緩和療法と集学的な治療を行っています。
疾患別では胃癌はⅠ期、Ⅳ期、大腸癌はⅢ期、Ⅳ期、肺癌はⅣ期で見つかる割合が高くなっています。
肝癌はラジオ波焼灼治療(RFA)や血管塞栓術(TACE)など局所療法を繰り返し行うことが多く、再発症例数割合が多くなっています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 52 20.13 80.60
重症 11 31.00 81.55
超重症 - - -
不明 - - -
成人(20歳以上)の市中肺炎(普段の生活の中でかかる肺炎のことです。)につき重症度別患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
重症度分類はA-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
◆A-DROPスコアとは
日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載されている肺炎重症度分類の定義。
① Age(年齢) 男子70歳以上、女性75歳以上
② Dehydration(脱水) BUN21㎎/dL以上または脱水あり
③ Respiration SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
④ Orientation(意識障害) 意識障害あり
⑤ Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。
◆重症度分類
軽症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

患者数が多いのは中等症区分です。
平均年齢が70歳以上の年齢層になっており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症化し、入院日数も長期化しています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 37 51.89 80.89 51.35
その他 - - - -
脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。
脳梗塞は、脳の血管が動脈硬化を来した部位に形成された血栓(血の塊)、あるいは心臓で出来た血栓により脳血管が詰まり脳が壊死するものです。
脳梗塞発症から4.5時間を超急性期といい、発症後早期に詰まった血管を再開通させることができると、症状が劇的に改善する可能性があります。
当院では脳梗塞の病期、病型、重症度に応じて、血栓溶解療法や血管内治療、保存的治療を行っています。
脳梗塞を発症してから3日以内に治療を行っている患者さまが多く、高齢者の方が多くなっています。40日程度の入院期間で治療とリハビリを行います。
脳卒中地域連携パスを使用し、地域の医療機関と連携をとりながら退院調整を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 10 9.2 14.2 20.00% 74.5
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
内科では腎臓疾患の患者さまが多く、人工腎臓導入に対して行う内シャント造設術が多くなっています。
透析センター(透析ベット40床)では地域中核病院の維持透析センターとして透析管理を行っています。
血液透析、腹膜透析いずれの透析療法も当センターで行うことができ、それまで保存期診療を担当した内科医師とともに自分に合った透析療法を選択できるようサポートしています。
その他、腹膜透析導入に対して行う連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術も行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) - - - - -
K508-22 気管・気管支ステント留置術 軟性鏡によるもの - - - - -
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
呼吸器科では膿胸に対して胸腔鏡手術で膿の固まったものを除去し肺を充分に拡張させる手術(胸腔鏡下膿胸腔掻爬術)が多くなっています。
次いで胸腔鏡下肺切除術、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術が多くなっています。
肺癌の治療方針を決定するために病巣部分を切除して遺伝子採取を行っています。
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消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 107 0.35 1.82 0.00% 70.19
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 32 3.66 22.97 6.25% 82.16
K654 内視鏡的消化管止血術 28 3.68 19.29 7.14% 76.46
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 27 1.74 14.7 14.81% 76.93
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 25 0.96 7.72 8.00% 77.28
消化器内科では大腸腺腫、大腸ポリープに対して行う内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。
近年外来でも施術可能な手術となってきていますが、当院は安全に行うことを目的に1泊2日の入院で行っています。
次いで内視鏡的胆道ステント留置術となっています。
地域の中核病院として消化器全般の最先端治療を目指しています。特に消化管の内視鏡治療、肝癌の集学的治療に力点を置いています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 38 0.29 1.71 2.63% 69.45
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 30 2.57 4.73 3.33% 70.63
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 25 1.52 3.76 0.00% 73.16
K597-2 ペースメーカー交換術 21 1.1 9.1 9.52% 85.14
K5481 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの 21 4.52 9.95 4.76% 74.81
循環器科では経皮的シャント拡張術・血栓除去術が多くなっています。
次いで狭心症に対する予定の経皮的冠動脈ステント留置術(K5493)が多くなっています。
カテーテル検査で異常を認めた患者さまに心臓カテーテル治療(風船治療-PCI)で細くなった心臓の血管を広げたり、ロータブレーター(高速回転のドリル)で削ったり、心臓の血管の中に金属の網目状の筒(ステント)を入れる治療を行っています。治療後数時間で歩行でき1~2日で退院可能です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 49 1.22 6.88 4.08% 65.9
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.26 3.82 0.00% 71.85
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 2.96 14.71 0.00% 72.79
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 16 0.44 4.75 0.00% 27.56
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 15 1.27 7.8 0.00% 76.67
外科では昨年同様に胆のう炎や胆のう結石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くなっています。
患者さまの症状、要望に応じた診療が行えるよう、他の診療科との合同カンファレンスを定期的に行い、また各種専門分野においても最新医療を取り入れ治療にあたっています。
安全性、根治性とのバランスを十分に配慮した上で、ヘルニア、大腸癌、胃癌等の一般疾患のみならず急性虫垂炎の緊急疾患に対しても腹腔鏡手術を積極的に導入しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 - - - - -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) - - 3.25 - -
K3772 口蓋扁桃摘出術 - - - - -
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの - - - - -
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの) - - - - -
耳鼻科では経鼻腔的翼突管神経切除術が多くなっています。
次いで内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型、口蓋扁桃摘出術となっています。
慢性副鼻腔炎に対する手術は1990年代初めに内視鏡を用いる内視鏡下副鼻腔手術が導入され大きく変革しました。当院の耳鼻科でも内視鏡下鼻・副鼻腔手術が多く行われています。
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皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0131 分層植皮術 25c㎡未満 - - - - -
皮膚科では分層植皮術を行っています。
一人医師のため主に外来での診察に重点を置いています。巻き爪に対する特殊な治療も行っています。
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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 79 3.7 52.96 12.66% 82.56
K0811 人工骨頭挿入術 42 3.36 44.14 21.43% 82.05
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 19 1 3.63 5.26% 57.42
K0732 関節内骨折観血的手術 17 3.35 16.24 0.00% 71.24
K0463 骨折観血的手術 14 1.57 9.79 0.00% 64.64
整形外科では高齢者の大腿骨頚部骨折に対する骨折観血的手術が多くなっています。また同疾患で骨頭部分が破壊され温存できない場合は人工骨頭挿入術を行っています。
次いで骨内異物(挿入物を含む。)除去術となっています。
手術後の回復にはリハビリテーションが重要となるため術後の平均日数が他科に比べ長くなっています。
高齢者の骨折に対しては、内科医、麻酔科医師と検討し積極的に手術療法を行って早期離床ができるように努めています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 27 1 4 0.00% 75.56
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 22 2.09 6.23 9.09% 62.91
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 0.31 12.44 0.00% 65.75
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 11 1.18 6.09 0.00% 77.64
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 10 1 7.9 0.00% 77.4
泌尿器科では膀胱癌に対し経尿道的に内視鏡を使用し腫瘍切除を行う膀胱悪性腫瘍手術が最も多くなっています。
次いで尿道から内視鏡を挿入して、結石をレーザーで粉砕し摘出する経尿道的尿路結石除去術が多くなっています。
経尿道的尿路結石除去術はESWLよりもX線に映りにくい結石や骨盤に囲まれた結石に有効です。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1742 水頭症手術 シャント手術 - - - - -
脳神経外科では慢性硬膜下血腫に対して行う慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が多くなっています。
以前は全身麻酔下に大開頭・被膜摘出術が行われていましたが、現在は石灰化した慢性硬膜下血腫など特殊例以外には大開頭術は行われていません。
通常の慢性硬膜下血腫に対しては一般に穿頭による閉鎖式血腫ドレナージあるいは穿頭に加えて血腫排液・血腫腔内洗浄術を行うのが主流です。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの - - - - -
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 - - - - -
K5612ハ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腸骨動脈 - - - - -
心臓血管外科では末梢血管から心臓、大動脈手術まで幅広い治療を行っています。
下肢静脈瘤に対して日帰りから入院治療、レーザ焼灼からストリッピング(抜去術)まで患者さまの病態に応じて手術を行っています。
内科と連携し、透析シャント閉塞に対して血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.57
異なる 31 0.95
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 68 1.75
異なる - -
播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・術後の合併症の患者数と発生率を集計しています。
医療の質の改善に資するため、臨床上少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発症率を示したものです。
「入院契機」で入院の原因となった病気がもとで感染症や合併症を発症した場合を「同一」、入院の原因とは異なって感染症や合併症を
「異なる」としています。

○播種性血管内凝固
 感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。
○敗血症
 感染症などによって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。
○真菌症
 真菌による感染症です。
◇手術・処置などの合併症
 手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などがあげられます。
 合併症は、どのような術式でもどのような患者さまでも一定の確率で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。

当院においては入院契機と同一病名の症例が少なく、免疫力が低下している時に合併して発症するケースが多いことがわかります。
手術・処置等の合併症については合併症を主訴として入院されていることがわかります。
※患者数が10未満の数値の場合は-(ハイフン)を入力しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
365 336 92.05%
分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数
分子:肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数
実施率:リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症発症の予防対策の実施率
指標の意義・目的
肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)は突然死を引き起こす可能性のある極めて重篤な疾患で、しばしば
大きな手術後や長期臥床の際に起こります。この予防方法には弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の使用、抗凝
固薬療法があり、リスクレベルに応じて単独あるいは併用が推奨されています。周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実績は、
急性肺血栓塞栓症発生率を下げることにつながると考えられており、ガイドラインに沿った診療プロセスが構築されているのかの
指標となります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1002 950 94.81%
分母:血液培養オーダー日数
分子:血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数
実施率:血液培養2セット実施率
指標の意義・目的
血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セットで行うことが診療ガイドラインにより推奨されています。
このことから血液培養2セット実施率は診療プロセスが各種ガイドラインに則り、適切に構築・実施されているかを表す指標とされて
います。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
597 403 67.50%
分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
分子:入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
実施率:広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域抗菌薬を使用し続けると、耐性菌が増え、治療する選択の幅が少なくなります。抗菌薬を適正に使用するためには、血液
培養を行い、どのような細菌が原因であるのかを調べることが重要です。広域抗菌薬を開始する前にどの程度血液培養が提出
されているかを調べることで、抗菌薬が適正に使用されているかを表す指標とされています。
更新履歴
2024年9月30日
令和5年度病院指標を公開しました。
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2016年度DPCデータ

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