赤穂市民病院

高度医療

高度医療機器・設備のご紹介

赤穂市民病院は地域中核病院として高度医療に対応できるように、一般的な医療機器に加え、様々な高度医療機器・設備を導入しています。

また、私たちはそれらの高度医療機器・設備を安全に活用するために知識の習得に励み、地域住民の皆さまが安心して医療を受けられるように取り組みます。

主な高度医療機器・設備をご紹介いたします。

ナビゲーションシステム

ナビゲーションシステムは、車のカーナビと同じように位置情報を画面表示して案内することで、術中3Dナビゲーション手術を行えるシステムのことです。

手術前に撮影したCTやMRIの画像データをナビゲーションシステムに取り込み、手術器具が患者さんのどこにあるのか、また器具の周辺はどのような組織が存在するのかを3D画像でリアルタイムに示してくれるので、重要な神経や血管を傷つけることなく安全、正確に手術を行うことができます。

主に脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科の手術で使用されています。

ECMO(体外式膜型人工肺)

ECMOとは?

ECMOはextracorporeal membrane oxygenationの略で、「人工肺とポンプを用いた体外循環による治療」を我々はエクモ(ECMO)と呼びます。循環器不全及び循環不全を合併した呼吸不全や、救命処置にはVA ECMOが用いられます。

日本ではPCPS(Percutaneous cardio pulmonary support:経皮的心肺補助)という用語がよく用いられ、PCPSはVA ECMOとほぼ同義です。

人工呼吸器や昇圧薬などでは救命困難な重症呼吸不全や循環不全に適応されます。通常治療では救うことができない最も重症な呼吸・循環不全患者に対し、治癒・回復するまでの間、呼吸と循環の機能を代替する治療法です。

当院循環器内科では体外循環に関する知識・経験をもとに、臨床工学技士と連携を取りながら、患者さんへのECMOの適応判断から、ECMOの装着手術、さらには装着後管理にわたって診療を担当します。ECMOは命の最後の砦です。そのため医師、看護師、臨床工学技士などECMO治療に関するエキスパート達とチームで高いレベルの治療が行えるよう努力しています。

人工呼吸器

人工呼吸器は呼吸や血液中の酸素や二酸化炭素が正常に保てなくなったときに、呼吸を補助・代行する装置です。高度治療室や救急外来、一般病棟など様々な場所で使用されます。

人工呼吸器は、喉にチューブを挿入して行う侵襲的陽圧換気とマスクを使用して会話が可能で、苦痛の少ないと言われる非侵襲的陽圧換気があり、当院ではどちらにも対応しています。

侵襲的陽圧換気用人工呼吸器

非侵襲的陽圧換気用人工呼吸器

放射線治療装置(リニアック)

放射線治療装置(リニアック)による悪性新生物(がん)治療

放射線治療は、手術療法、化学療法と並んでがん治療の三本柱の一つです。

当院では地域がん診療病院として、ひとりひとりの目的に合わせた放射線治療を行っています。 当院の放射線治療装置は骨構造の位置照合や、コーンビームCTを使用した腫瘍での位置照合が可能であり、高精度な放射線治療を提供できます。

バイプレーン血管造影装置

MRI(磁気共鳴断層撮影装置)

CT(コンピューター断層撮影装置)

マンモグラフィ(乳房専用X線撮影)

SPECT / CT(単フォトン放射断層撮影/CT)