デバイス外来
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(1)診療内容の概要
デバイス外来とは
デバイス外来は植込み型心臓電気デバイスと呼ばれるペースメーカ、両心室ペースメーカ(CRT-P)、植込み型除細動器(ICD)、両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)、植込み型心臓モニタの状態をチェックし、必要に応じて調整を行う外来です。デバイスの植込み手術を受けられた患者さんは定期的に外来を受診し、デバイスのチェックが必要となります。外来は循環器医師、外来看護師、医師事務作業補助、臨床工学技士が連携して行っています。
デバイスのチェックは外来の診察室でプログラマと呼ばれる専用の機械を用いて行います。服の上から読み取り装置をデバイスに当てることで通信し、情報を読み取って以下の内容の検査を行います。
ペースメーカ、CRT-P、ICD、CRT-Dの検査内容
- 電池寿命の確認
- 動作状況の確認
- 不整脈イベントの解析
- リードの測定
- 設定の確認及び調整
植込み型心臓モニタの検査内容
- 記録された心電図の解析
- 電池寿命の確認
- 設定の確認及び調整
デバイスとの通信
プログラマ
患者さん、ご家族様へ
検査の結果や動作状況を記録しますので、受診時は「デバイス手帳」を忘れないように持参してください。
デバイス外来は予約制となっています。予約の変更が必要な場合はご連絡お願いします。
MRI対応植込み型心臓デバイスをご使用中の患者さんへのMRI検査に関して
当院は条件付きMRI対応植込み型心臓デバイスへのMRI検査を実施可能な施設です。
月曜日のデバイス外来でMRI検査枠を設けて対応しています。
MRI検査を受けるためには以下の条件があります。
- 植込み型心臓デバイスのMRI検査に対応した病院のみ
- 「デバイス手帳」と「条件付きMRI対応カード」の提示が必須
※お忘れの場合はMRI検査ができませんのでご注意ください。 - デバイスとリードが条件付きMRI対応であり、リードの損傷が無いこと
- 遺残リードが無いこと
- デバイスの設定をMRI検査用のモードへの変更が可能であること
MRI検査の流れ
<注意点>
デバイスの状況や身体の状態によって安全にMRI検査を受けられないと判断した場合はMRI検査を延期もしくは中止する場合があります。
(2)特徴・特色
当院のデバイス外来では遠隔モニタリングシステムを導入しています。ご自宅に専用の送信器を設置していただきデバイスの情報を送信することで従来、病院でチェックを行わないと得られなかった情報を医療スタッフが確認することが可能となります。毎月送られてくる情報は循環器科医師と臨床工学技士が確認し、不具合な情報があった場合は患者さんへ連絡しています。
遠隔モニタリングシステムを用いることで外来受診回数を減らし、また、患者さんご自身が気づかないデバイスの異常や不整脈イベント、さらにはうっ血など心不全増悪の早期発見・早期介入などにつなげています。
しかし、遠隔モニタリングシステムは緊急対応用のシステムではありません。ご自身の身体に普段と異なる症状等がある場合は必ず病院を受診するようにお願いします。