赤穂市民病院

臨床検査部

理念

臨床検査部は正確・精密かつ迅速なデータを臨床に提供するとともに、診断や治療に有益な検査情報を発信することにより、信頼される検査部を目指しています。精度の高い検査データを通じ、患者さんが安心して検査を受けられるよう、24時間体制で患者サービスや地域住民のために尽力して参りたいと考えています。

概要

臨床検査は、患者さんから直接採取した血液、尿、体液などについて検査する「検体検査」と生体そのものの変化を機械で直接計測する「生理機能検査」(心電図、肺機能検査、心エコー検査など)の2つの部門に分かれています。

特色

臨床検査部は、良質な臨床検査データを提供するために、管理試料を毎日測定し、ばらつき度合いを確認する内部精度管理と、全国多数の病院が参加している外部団体(日本医師会や日本臨床検査技師会、兵庫県臨床検査技師会等)が行う精度管理調査に参加し、調査試料を測定して他病院と測定値を比較する外部精度管理を行っています。外部精度管理においても毎年良好な成績を修め、検査精度に対する第3者評価を継続しています。

学術活動に積極的に参加し、職能を高め、専門性を活かした臨床支援の充実を図っています。また、他部門の医療スタッフとの連携を図りチーム医療に貢献しています。

スタッフ

臨床検査技師 24名

  • 日本臨床細胞学会 細胞検査士(3名)
  • 日本臨床細胞学会 国際細胞検査士(1名)
  • 日本超音波医学会 超音波検査士(6名)
  • 日本静脈経腸栄養学会 認定NST検査技師(2名)
  • 日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士(1名)
  • 日本心電図学会 認定心電検査技師(2名)
  • 日本臨床衛生検査技師会 認定病理検査技師(1名)
  • 緊急臨床検査士(4名)

検査部のご紹介

生化学検査

血液は、全身のあらゆる組織を循環して細胞に栄養分を運ぶと同時に、老廃物を受け取っているため、常に全身の健康状態を反映しています。 生化学検査は、血液、尿、体液などの生体から採取された検体を使用して、さまざまな生化学的な項目を測定します。これにより、疾患の診断や既存の疾患の進行や治療効果のモニタリングに役立ちます。また、自覚症状のない疾患の早期発見、健康診断や予防医学の一環としても広く利用されています。

検査所要時間:検体が検査室に届いてから 30分~40分

生化学検査は、主に以下のような項目を測定しています

肝機能検査

肝臓と関係のある検査の総称で、肝機能障害の程度や、病態を反映する項目。 AST、ALT、γ-GT、アルカリフォスファターゼ、乳酸脱水素酵素(LD)、コリンエステラーゼ、総ビリルビン、アルブミンなど

腎機能検査

生体内で生成された老廃物の濾過、及び水分、電解質、PHや浸透圧の調整を行っている腎臓に関係する項目。 クレアチニン、UN(尿素窒素)、電解質(ナトリウム、カリウム、クロール)など

脂質検査

高脂血症の診断基準となる項目です。 総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪(TG)など

糖尿病関連検査

糖尿病の診断やコントロールの指標となる項目です。 血糖、HbA1c、グリコアルブミンなど

免疫・血清学検査(感染症・腫瘍・内分泌検査)

感染症検査

体内にウィルスや細菌などが侵入すると体内で免疫機能が働き、抗原の増殖を弱めたり排除しようとする抗体を産生します。 それらを測定し、感染の有無を調べます。

検査所要時間:検体が検査室に届いてから 約60分

腫瘍マーカー

がんには多くの種類がありますが、中には腫瘍マーカーと呼ばれる、そのがんに特徴的な物質を産生するものがあります。 それらを測定し、がんの早期発見や治療後の経過観察に役立てます。

検査所要時間:検体が検査室に届いてから 約60分

生化学自動分析装置

肝炎ウイルス検査

肝炎・肝硬変・肝がんなど、その多くが肝炎ウイルスの感染によるものです。血液中のウイルス抗原・抗体を調べることで、病気の状態や治療の方針、効果などを把握することができます。 HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HCV抗体など

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、癌細胞により作り出される特殊なタンパク・酵素・ホルモンなどの物質のことで、癌を見つけるためのスクリーニングや治療効果判定として利用されます。癌細胞の種類により特異的なものと、そうでないものがあります。CEA、CA19-9、AFP、PIVKAⅡ、PSA、CA15-3、CA125、シフラなど

内分泌検査(ホルモン検査)

内分泌系には甲状腺ホルモン、膵ホルモンなどがあります。これらのホルモンバランスの異常により様々な病気になります。内分泌検査をすることで、内分泌機能の状態を把握することができます。TSH、FT3、FT4、インスリンなど

心疾患マーカー

心疾患マーカーには心筋障害マーカーと心不全マーカーがあります。心筋梗塞などによる心筋の障害や心臓のポンプ機能の評価ができます。トロポニンI(心筋障害マーカー)NT-proBNP(心不全マーカー)

血液検査

血液中の赤血球、白血球、血小板などの数を機械で測定したり、白血球の種類や異常細胞の有無などを顕微鏡で調べる検査を行っています。 それらの検査の結果は、貧血の種類や程度や原因そして炎症の有無を知る手がかりとなります。 また、血液の固まりやすさや固まった血液を分解する程度を検査する凝固・線溶検査なども行っています。 出血の症状がみられたときには、この凝固・線溶検査を行います。

検査所要時間:検体が検査室に届いてから 約10分~40分

全自動血液分析装置

血液検査

全自動血液検査装置

血液検査では血液中の赤血球、白血球や血小板の数の測定や、白血球の種類を分類したり、異常細胞がないか等を機械で迅速にスクリーニングすることが可能です。
血液検査の結果は、貧血の種類や程度、原因そして炎症の有無を知るてがかりになります。
また、例えば白血病の可能性がある異常な細胞があることをある程度は機械が教えてくれますが、ただ優秀な機械でもどのような異常細胞かは、実際に顕微鏡で確認する検査が必要になります。異常の可能性のある検体については顕微鏡による検査も行っています。
そして血液の病気の疑いがある患者さんには骨髄検査も行っています。 

凝固・線溶検査

血液が固まることを『凝固』といい、逆に血液のかたまりが溶けていくことを『線溶』といいます。正常では両方のバランスがとれている状態です。出血の症状が見られたときには、この凝固・線溶検査を行います。
手術などを行う方も、事前に血液がきちんと止まるかを調べるために検査を行います。また、血栓症(たとえば心筋梗塞・不整脈)の治療に用いる抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)を服用されている患者さんでは、薬の効果を知るために検査を行います。  

一般検査

尿や糞便、穿刺液などを材料として、その性状や成分量の分析を一般検査で行なっています。

検査所要時間:検体が検査室に届いてから 約20分~30分

全自動血液分析装置

尿定性検査

項目 正常値
比重 1.010~1.025 低い:肝臓・腎臓の病気など。
高い:脱水など。
pH 6.0前後 低い:脱水など。
高い:細菌感染、嘔吐など。
糖定性 (-) 糖尿病、ストレスなどで陽性。
蛋白定性 (-) 腎臓の病気、運動時、発熱などで陽性。
潜血定性 (-) 腎臓・尿管・尿道の病気などで陽性。
ケトン定性 (-) 嘔吐・下痢、糖尿病などで陽性。
ビリルビン (-) 黄疸などで陽性。
ウロビリノーゲン Normal 肝臓の病気などで陽性。
胆道閉塞などで陰性。
亜硝酸塩 (-) 腎臓や尿路系が細菌に感染すると陽性。
白血球定性 (-) 腎臓や尿路系が細菌に感染すると陽性。

尿沈渣

尿中に含まれる物質のうち、有形成分(赤血球・白血球・細胞など)の分析をします。

当院臨床検査部では自動分析装置による方法と、尿を遠心して沈渣(沈殿した成分のこと)を顕微鏡で鑑別する従来の方法を組み合わせて行っています。

便検査

項目 説明
潜血反応 便に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。
消化管からの出血は、常に起こっているとは限らず、また出血状態も一様でないために、採便方法によっては検出できない場合(陰性)もあります。
よって適切に採便するには、便の数ヶ所(表面及び内部)より採取することが望ましく、一日法よりも二日法で実施することで検出率を上げることが可能です。
寄生虫卵 回虫、鞭虫などの寄生虫卵を顕微鏡を使って調べます。

髄液検査

脳脊髄の周囲を囲むように保護している液を脳脊髄液といいます。(実習生に説明するときには、よく豆腐のパックの中の水に例えられます。)この液体の中の蛋白、糖、細胞などの異常な増加あるいは減少から中枢神経系(脳、脊髄)の循環障害、栄養障害、炎症などを探ります。

穿刺液検査

注射針を刺して注射器で吸引して採取することを穿刺・吸引といいますが、このようにして採取した体液を総称して穿刺液といいます。通常は血液と髄液以外の体液を指しており、供水・腹水・関節液・心のう液などが主な検査材料です。

生理・生体検査

患者さんの身体に直接電極やプローブ等の端子を当てて検査をします。

  • 12誘導心電図
  • 基礎代謝検査
  • ホルター心電図
  • 体組成検査
  • トレッドミル検査
  • 眼底検査
  • 肺機能検査
  • 終夜睡眠ポリグラフィー
  • 血圧脈波検査
  • 心エコー
  • 心肺運動負荷試験
  • 腹部エコー
  • 脳波検査
  • 頚動脈エコー
  • 神経伝導検査
  • 血管エコー
  • 聴性脳幹反応(ABR)
  • 乳腺エコー
超音波検査装置超音波検査装置

生理検査

検査項目 検査目的 検査の内容
12誘導心電図 心臓の電気的な活動をとらえる検査です。不整脈や心筋梗塞などの診断に役立てます。 両手両足と胸に6個、計12個の電極をつけて検査を行ないます。約10秒間の心電図波形を記録します。
ホルター心電図 24時間の心電図を記録する検査です。安静時の心電図では検出しにくい不整脈や狭心症などの診断に役立てます。 胸に電極シールを貼り、小さな機器を腰にベルトで固定し、24時間過ごしていただきます。シールが剝がれないように気をつけて、いつもと同じ生活を心がけてください。
1日血圧測定検査 1日の血圧を測定する検査です。1日の血圧の変動を確認し、診療に役立てます。 血圧測定のカフを巻いて測定機器を腰にベルトで固定し、1日過ごしていただきます。30分または60分毎に血圧を測定します。血圧測定の際は安静を保ってください。
トレッドミル検査 運動しながら心電図と血圧を記録する検査です。狭心症や運動によって誘発される不整脈の診断に役立てます。 心電図と血圧を測定しながら動くベルトの上を歩きます。約3分毎に歩くスピードと坂道がきつくなります。出来るところまで歩いてもらう検査です。
肺機能検査 肺活量をはじめ肺の機能をみる検査です。喘息、慢性気管支炎、肺気腫、肺線維症などの診断に役立てます。 マウスピースをくわえ口で呼吸をしてもらいます。ゆっくり最大呼気吸気してもらう検査と最大吸気位から出来るだけ速く吐き出す検査があります。被検者の努力と協力が必要な検査です。
血圧脈波検査 血圧の伝わる速さを測定し動脈硬化をみる検査です。また足の動脈血管に詰まりがないかの診断に役立てます。 腕と足に血圧測定のカフを巻き、同時に心電図と心音を測定します。安静に横になって検査します。
皮膚灌流圧(SPP) 皮膚表面から1~1.5mmの深さまでの微小循環を測定する検査です。重症虚血肢の評価や血行再検術後の評価を行います。 5~10分横になって安静にしてもらいます。レーザープローブを任意の位置に固定し、その上からカフを巻きます。カフを加圧して皮膚血流を遮断します。その後自動的に一定の速度で減圧し血流が灌流し始めたカフ圧をSPPとします。
脳波検査 脳の電気的な活動をみる検査です。てんかんや脳の機能障害等の診断に役立てます。 頭部にペーストで電極を装着します。その後、横になっていただき静かに目を閉じて脳波の記録を行います。記録中に開閉眼、過呼吸、光刺激などの賦活を行います。眠った状態で行うこともあります。検査時間は40~60分程度です。
神経伝導検査 神経の伝わる速さを測る検査です。手根管症候群や糖尿病など末梢神経障害の診断に役立てます。 電気刺激を用いて末梢神経を興奮させ、神経支配筋に生じた活動電位を記録します。末梢神経の機能を客観的に評価します。電気刺激を行うので痛みを伴う検査です。
聴性脳幹反応(ABR) 音刺激によって聴覚の神経系に誘発される電位を聴性脳幹反応と呼びます。内耳の蝸牛神経から脳幹部を経由する聴神経路とその周辺組織の機能を反映します。 頭と耳朶に電極をペーストで固定し、ヘッドホンからクリック音(500~1000回)を聞きながら安静にしてもらう検査です。小さいお子様は眠った状態で検査を行います。所要時間は30分~60分程度です。
終夜睡眠ポリグラフィー 脳波・眼電図・顎筋電図・心電図・SpO2・呼吸運動などの多種の生体現象を同時に記録し総合的に評価する検査です。睡眠構築、呼吸障害の有無の診断に役立てます。 脳波・眼電図・顎筋電図・心電図・SpO2・呼吸運動を記録するPSG検査は1泊入院で検査を行います。入院当日16時頃に技師が装着に伺います。装着に約40~60分かかります。また、外来では簡易SASも行っています。
体組成検査 身体を構成する基本成分である体水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪を分析する検査です。栄養状態に問題ないか、体にバランスよく筋肉がついているかなど人体成分の過不足を評価します。 飲食後3時間以上経過、排尿後、に検査を行います。まず、5~10分横になって安静にしてもらいます。親指・中指と足踵に電極をつけて検査します。心臓ペースメーカー等の植え込み式医用電子機器、妊娠中の方は検査出来ません。
超音波検査 観察部位にゼリーを塗りプローブをあてて体の中の検査します。簡便かつ非侵襲的な画像診断法です。臓器の大きさや形、腫瘤や血流などを観察し、診断に役立てます。 主に心エコー、腹部エコー、血管エコーを行っています。心エコーでは心臓の動きや大きさ、血流を検査します。約40分かかります。腹部エコーは腹部の臓器を観察します。約20分かかります。

病理・細胞診検査

病理検査は、組織診、細胞診と呼ばれる検査からなり、手術あるいは、内視鏡などで採取したものを顕微鏡で観察できるように処理し、診断する検査です。

    病理・細胞診検査

    病理検査

    概要

    体の一部から採取した組織や細胞を、顕微鏡でみることのできる標本にします。

    1.【組織検査】

    生検や手術によって採取した臓器から作製した標本を、病理医が顕微鏡で観察し、何の病気かを判断します(組織診断)。組織診断の基本であるHE染色や、HE染色では染め分けられないものを別の色素で染める特殊染色を行います。また、抗原抗体反応を利用した(例えば、ある種類のがん細胞だけがもつ特有な物質に対する抗体を用いて、がん細胞であることを証明する。)免疫染色も行います。

    2.【術中迅速検査】

    手術中に採取した組織を特殊な溶剤に入れて急速に凍結し、顕微鏡で観察できる状態にします。病理医は、良悪性の判定や病変がとりきれているか、転移がないかなどを観察し、手術室にいる主治医に診断を報告します。病理医が不在の場合は、バーチャルシステムを用いて、作製した標本を高速で画像化します。連携する神戸大学医学部附属病院の病理医が画像を遠隔で診断します。

    3.【細胞診断】

    尿や喀痰などの組織から剥離した細胞や、ブラシで剥がしたり、針で刺したりして採取した細胞をガラスに載せて、標本を作製します。臨床検査技師(細胞検査士)が顕微鏡でスクリーニング(異常を探し出すこと)を行います。悪性の疑いのある場合などは、病理医(細胞診専門医)が、最終診断します。

    4.【病理解剖】

    病気で亡くなられた方に対して、ご遺族のご理解、承諾のもとに行われます。死因の究明や診断の妥当性を確かめるため、また、医学の発展に役立てることを目的としています。

    細菌検査

    細菌感染の原因となっている菌をさがし、その菌に効果のある薬(抗生物質)を調べる検査です。

    細菌検査

    輸血検査

    当院輸血部では輸血システムを導入し、臨床検査技師が24時間体制で、製剤の供給から払い出しまでの一元管理を行っています。

    血液製剤保冷庫

    皆さん、輸血ってどんなイメージがありますか?

    “手術や交通事故でたくさん出血した時に輸血をした事がある“ という方が身近にいらっしゃるかも知れませんが、多くは「がん」の患者さまの貧血の治療に使われています。

    現在、輸血される血液製剤は100%善意の献血でまかなわれています。種々の検査で合格したものが日本赤十字社などで製品化され、昔と比べ、かなり安全性の高いものとなっていますが、それでも予測できない免疫反応、未知のウイルス感染症などの問題点もあり、有効性と問題点の両方を考えて輸血が必要かどうかが決定されます。 

    近年は血液の中でも必要な成分だけを輸血する成分輸血が主流で、貧血の時に輸血する赤血球製剤の他に、血小板が減った時に輸血する血小板製剤、凝固因子が不足した時に輸血する血漿製剤などもあります。 また、当院では手術などで輸血が必要になると予想される患者さんに対し、事前(手術の1ヶ月程度前から2-3回に分けて)に採血を行い保存しておき、必要時に輸血する自己血輸血も実施しています。

    輸血に関する検査や製剤の管理などは私たち臨床検査技師が24時間体制で実施しています。輸血部と輸血療法委員会が中心となり、病院全体で安全な輸血療法に取り組んでいます。

    当院で行っている検査

    当院では、ヒューマンエラー防止のため、バーコード管理による全自動輸血検査装置を採用しています。

    当院で検査を行っているのは以下の項目です。

    ABO式血液型

    輸血に際し、もっとも重要な血液型です。

    日本人ではA型40% O型30% B型20% AB型10%の割合で見られ、安全な輸血を行うためには同じABO式血液型を選んで輸血します。

    Rh(D)式血液型

    ABO式血液型の次に重要な血液型です。

    日本人ではRh(D)陽性が99.5%、Rh(D)陰性が0.5%の割合で見られ、Rh(D)陰性の患者さんにRh(D)陽性の血液を輸血すると抗体を産生してしまう可能性があるので、輸血前には必ず検査をします。

    不規則抗体スクリーニング検査

    A型の人はB型、AB型の人の赤血球と反応する抗体(抗B)を必ず持っています。

    同様にB型の人はA型、AB型の人の赤血球と反応する抗体(抗A)を必ず持っています。

    O型の人は抗A、抗Bを両方持っていますがAB型の人は抗Aも抗Bも持っていません。

    このようにABO式血液型における抗A、抗Bは規則的に保有していることから「規則抗体」と呼びます。

    血液型はABO式以外にもRh式、Lewis式等ありますが、それらは規則的に抗体を持たず、通常は免疫されて抗体を産生します。これを「不規則性抗体」と呼び、輸血前にはこの不規則性抗体保有の有無を調べておくことが重要となります。

    交差適合試験(クロスマッチ)

    輸血する血液製剤と患者さんの血液を試験管中で反応させ、適合するかどうかを最終チェックする検査です。

    その他の検査

    • 直接クームス試験
    • 間接クームス試験
    • 不規則性抗体同定検査

    2023.10更新