褥瘡対策チーム
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チーム概要
褥瘡は「とこずれ」とも言われます。長い間、床に伏せっていると起きることから、その名がつけられました。寝たきりになって何ヶ月か経つと出来てくることが多いです。また、急に全身の状態が悪くなると、一晩でも褥瘡ができることがあります。
病院に入院する患者さんは、全身の状態が悪い方も多く、褥瘡が発生しやすい状況です。入院時より、褥瘡になりやすい方に対して、対策が必要となります。
赤穂市民病院では、平成14年4月より褥瘡対策チームを正式に発足しました。当院は、日本褥瘡学会の施設会員にもなっています。病院をあげて、褥瘡対策を行っています。
メンバー
医師、看護師(各病棟、訪問看護、老健)、理学療法士を中心にチーム活動を行っています。薬剤師、管理栄養士の方々のサポートもあり、総合的な対策を行っています。
活動内容
褥瘡チームの活動は、褥瘡予防、褥瘡ケア、褥瘡教育の3つからなります。
褥瘡予防についてです。入院してこられる患者さん全員を対象に、褥瘡になりやすいかどうかの他職種で評価をしています。褥瘡になりやすい方には、エアーマットなど対策の計画書を作成し実施しています。
褥瘡ケアについてです。褥瘡ができている患者さんは、すべて褥瘡対策チームで回診をしています。傷の評価や処置などを定期的に行っています。画一的な治療が最善の治療ではありません。患者さんの個人個人の状態に応じて、一番良い対策をチームで協議し、治療を行っています。
褥瘡教育も大切です。褥瘡の予防、治療には、スタッフ全員のレベルアップが必要です。各病棟スタッフを対象に、褥瘡の予防や治療に関する講習会、実技演習を毎年行っています。褥瘡教育に関して、日本褥瘡学会などでこれまで40回以上にわたり学会発表を行ってきました。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士などが、個々の専門性をもって、病院内のみならず外に向けても活動を発信しています。
日本における褥瘡患者さんが一人でも減ることを願ってやみません。